介護保険「Bサービス提供責任者の役割(2)」
☆利用者の権利保護 サービス提供責任者は利用者の要求について正当なのか、理不尽なものであるのかを見極め、正しいサービスを提供し、利用する側の権利を守っていく技術が求められます。これは、多くの 利用者が質の悪いサービスを受けても文句を言わない、または言えない現状があるからです。訪問介護員は訪問を続ける中で利用者との間に信頼関係を築いていきますが、それは決して「利用者が不平不満をいいやすい」関係にあるわけではありません。利用する側は"介護されている"こと自体が不本意であるため、「世話になっている」気持ちをぬぐい去ることはできません。「自分でできることを手伝ってもらう」のと「やりたくてもできないから手伝ってもらう」のとでは、精神的負担が全く異なります。援助する側とされる側の相容れない感情を考慮しながら、常に利用者の理解者となるべく努める必要があります。