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 サービス中の救急搬送(労災)

  • 2016年10月 ひやりはっと事故事例報告です。
    今回の事例は、訪問介護員の体調不良・救急搬送事例となります。

    【状況要旨】
    AヘルパーがB様のサービスに入る。入室時は特に問題なく通常通りサービスを提供していた。サービス終了20分前位に、急にAヘルパーが眩暈等の体調不良の訴えがあり、自身で救急車を呼ぶ。
    B様のご家族より事業所に連絡が入り事態が発覚、事業所スタッフもB様宅に急遽かけつけ、救急車に同乗し病院に搬送となった。

    【結果】
    検査の結果、『脳梗塞』との診断があり緊急手術、Aヘルパーはそのまま入院することとなった。事業所よりAヘルパーの緊急連絡先に連絡し、ご家族が病院に駆けつけてくださり、事業所スタッフと交代をする。

    【原因分析】
    ・Aヘルパーは責任感が強く、定期サービスも休まず仕事をしている方だった。日頃から「血圧が少し高い・最近ちょっと疲れやすい」等の不調を訴えてはいたが、区の健康診断受診や通院はしていなかった。
    ・Aヘルパーからの不調の訴えがあった際に、事業所スタッフより健康診断受診や通院を確実にしていただく様、声掛けが不足していた。

    【今後の是正について】
    ・訪問介護員自身は、日頃の体調管理だけでなく、年間1回の健康診断を確実に受診し、病気の早期発見・対処をしていく。
    ・事業所で働く訪問介護員に対して、年間1回の健康診断受診をしていただく様、留意点会議等で訪問介護員に改めて依頼をしていく。
    ・未受診者が確実に受診して頂ける様、事業所で進捗の把握と受診の声掛けをしていく。
    今回は、早期対処が出来たため手術・入院で済みましたが、命に関わる場合もあります。
    訪問介護員の皆さまは、日頃の体調管理だけでなく、必ず年間1回(夜勤従事者は半年に1回)の健康診断の受診をお願い致します。
    体調不良等、なにか気になることがありましたら、すぐに登録事業所に報告・相談をお願い致します。